大きな雲が流れてゆくよ

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屋久島へ二泊三日旅行 第二日目

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屋久島旅行の二日目はメインイベントである縄文杉トレッキングです。

 

8/29(土) 縄文杉トレッキングタイムチャート

04:00 起床

05:00 屋久杉自然館到着

05:45 荒川登山口到着

06:00 荒川登山口出発

06:50 小杉谷集落跡地通過

09:00 ウィルソン株通過

10:00 夫婦杉通過

10:25 縄文杉到着

11:00 縄文杉出発

12:25 ウィルソン株通過

14:30 小杉谷集落跡地通過

15:00 荒川登山口到着

 

ガイドブックには往復標準8~10時間とあるので、極めて平均的な速度で回ることができました。

 

天気はあいにくの雨。小雨6、土砂降り2、曇り2といった割合でした。途中、土砂降りになって雷が鳴り出したときはこのまま進むか引き返すか真剣に悩みました。結局進みましたが笑。ただ、雨対策は万全だったので思っていたほど苦痛ではありませんでした。もちろん晴れているに越したことはありませんが、多少の雨でも縄文杉コースは十分楽しめると思いました。雨に濡れた艶やかな木々はとても美しく、天気の良い日には見られない良さと言えます。ちなみにこの記事で載せている写真だけ見るとそんなに雨が降っているようには見えないかもしれませんが、単に雨が強いときは撮影どころではなかっただけです。

 

荒川登山口到着まで

朝4時に起床して宮之浦エリアにある民宿からレンタカーで登山口まで移動しました。といってもレンタカーで荒川登山口まで直接アクセスするのは禁止されており、途中にある屋久杉自然館でレンタカーを駐車してそこからバスで登山口まで行かなくてはなりません。ちなみに屋久杉自然館に到着するまでに通る峠道は、距離は短いですが街灯の類が一切ない山道で正真正銘の真っ暗闇を運転することになります。余裕があれば事前に明るい時間帯に訪れて下見しておくと安心だと思いました。

 

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屋久杉自然館ではバス待ちの登山客が列を作っているため、バス1台に全員が乗れないことがありますが、この時間帯は15分間隔で運転されているためさほど問題ないでしょう。

 

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こちらが荒川登山口。屋久杉自然館に到着したときは真っ暗でしたが、もう明るくなってきました。トイレは必ずここで済ませましょう。

 

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ここが登山道入口。トロッコの線路に沿って進んでいくルートです。

荒川登山口出発~大株歩道入口まで

 縄文杉トレッキングコースは大株歩道入口で大きく前半と後半に分かれます。大株歩道入口まではトロッコのレールに沿って歩くため、急な勾配はなく山登りというよりは散歩に近い感覚で歩けます。

 

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歩き初めてしばらくはこんな風景が続きます。線路に沿って歩くだけなので楽チン!と思いきやこの線路は枕木が等間隔に敷かれていないため、常に足元を見ながら歩かないと歩幅が合わずに躓いてしまいます。周囲の素晴らしい景色を見るときは足を止める必要があります。

 

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途中何箇所かつり橋を渡ります。見てのとおり落下防止の柵などは最低限で(2枚目なんかまったくない)、落ちようと思えば簡単に落ちれるつくりになっていてなかなかスリリングです。

 

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 つり橋の上から見る雄大な景色。いずれのつり橋も足を踏み外すと無事ではすまなさそうです。周りを見るときは必ず足を止めましょう。

 

 

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 歩き始めて1時間ほどのところにある小杉谷集落跡地。写真の広場は元々中学校の校庭だったところだそうです。こんな山奥にかつて人が定住していたなんて・・・。林業が盛んだった昭和30年代には150人近くの生徒がいたそうです。

 

大株歩道入口~縄文杉到着まで

この辺りから雨が強くなってきたため、写真は少なめになります。

 

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ウィルソン株です。江戸時代に伐採された屋久杉の切り株で、その後1914年に植物学者のウィルソン博士が雨宿りの際に洞窟と間違えてここに入ったことから世に広められ、この名がついたそうです。さて、このウィルソン株で有名なのが「中から空洞を見上げるとハート型に見える」というものです。しかし、早速中から見上げて見たもののまったくハート型にはならない。考えれば当たり前ですが、どこから見上げてもハート型になるなんてことはなく、ピンポイントでハート型に見える場所があるだけです。となると自力で探すしかありません。文明の利器に頼ってスマホで検索したいところですがこんな山奥に電波など届くはずもなく。そのときたまたま中に居合わせた面識のない方々と協力して数分探しまわって、ようやくそれらしいポイントを見つけました。

 

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うん。ハート型に見える。とはいえ、本当にこれが正解なのかはこのときは分かりませんでした。そこまできれいなハート型でもないし・・。宿に戻ってWeb上に上がっているさまざまな写真を見て、ここが正解のポイントだったことを知りました。結構端っこの際どいところから見上げる必要があります。

 

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大王杉です。1966年の縄文杉発見までは最大の屋久杉として知られ、樹齢は縄文杉よりも高い可能性があるそうです。意識がボーっとした状態で歩いていたところに唐突に現れたのでその迫力はひとしおでした。

 

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夫婦杉です。なぜか空中で融合してしまった2本の屋久杉。

 

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そして縄文杉に到着。根元には近づくことができず、少し離れたデッキから眺めます。トトロが住んでそうなあの雰囲気。それにしても初めて縄文杉を発見した人はすごい。ここまで人里離れた山奥にいったい何をしに来たついでにこの大木を見つけたのでしょうか。そういえば、なぜかここでは携帯電話の電波が入りました。

 

結局縄文杉付近に30分ほどとどまり、昼食を食べて下山しました。ゆっくりめに歩いて4時間ほどで荒川登山口に到着。天候のせいもありましたが、想像していたよりずっとハードな登山でした。そのぶん到着したときの達成感は非常に大きかったです。

 

これから縄文杉トレッキングコースに挑戦する方への注意事項など伝えておきたいことは別記事にまとめる予定です。